イベント・レポート

第06回リコー団体対抗戦「1.5軍の逆襲」【VS オール武蔵】

日時:2003年12月13日(土)12:30〜17:00

場所:お好み焼き「駒」

リポータ:太田 博朗 e-mail : hiroaki_ohta@tokyo.ricoh.co.jp


【2年間の「1.5軍の逆襲!」の軌跡】

 リコー団体対抗戦「1.5軍の逆襲!」。思えばこの対抗戦も、二年前に企画として定光さんが正式に発足させ、最近ではもう、(少なくともR将棋部内では)この対抗戦のことを「1.5軍!」と話題にしてきてくれるようになったとホントに思う。第06回目となった今回は、区切りと言うか、もしかしたら・・、運命的に何かを暗示している(大袈裟やん(^^))のか、いつも御世話になっている、「駒」の店長がGMの(ついでに自分は桐朋高校時代、何度も対戦して馴染み深い)「オール武蔵チーム」が相手に決まった。

 ちょっと個人的な事情・・・、という事でホントに恐縮&チームの方にも申し訳なかったのだが・・・、今回を区切りに、自分はこの「1.5軍!」を卒業(←違うって)ではなく勇退させて頂く事になった。理由は様々あるのだが、諸事情により今ここで説明する事は出来ない。でも近いうちに、自分が言わなくともわかって頂ける事になると思いますんで。

 最初に改めて申し上げておきます。「リーダーを始め1.5軍の皆さん、今日まで本当に有難うございました!二年間ホントに楽しかったですし、共に戦えて嬉しかったです。」

 一応、区切り(自分だけ?)として、2年間の5回の激闘(?)を、ちょっとだけ簡単に振り返ってみた。

(1)第1回 : 埼玉大学将棋部 (1−2) リコー ○

 企画して最初の相手、という事で、うちのリーダーと馴染みのチーム(?)が対戦相手だった。自分的には初戦でいきなり、大黒柱の伊藤茂さんに完敗(>_<)。でもチームは勝ち(!)というか、他の人はみんな勝ってたなあ(^^)。一人だけちょっと寒かったのは、今でも覚えてます。でもあとの2試合は、御互いに4−3勝ち(!)で1勝1敗。個人的にも残りの2試合は競り合いを制しての連勝だったので、いちおうチームには貢献出来た(?)し、結果的にはチームも自分もまあまあの成績だったかな?全勝(3連勝)は、相手チームのスーパーエース、伊藤茂さん1人(さすが!)。初めて食したお好み焼きも、ホントに美味しかったですし、次回以降はこれが楽しみ(?)になったかも(^^)。

(2)第2回 : 川合将棋研究会 (2−1) リコー ●

 個人的には予定が入り、オーラスの第3試合のみ参加となった第2回。相手は翔風館支部などで有名な、川合仁さんがGMの、川合将棋研究会チーム。正直今回はメンバー的に、ほっし−も予定が入って参加できず、かなり強力な相手だなあ・・・、と思ったが、平田くんの頑張りが光りなんと初戦4−3勝ち(!)。後でこれを知った時には驚いた。
 だったら・・・、最後だけでも(切り札だった?←なってないよ(^^))自分が勝たなきゃダメじゃん!結局最後は3−4で、チームも負けとなってしまった。反省の一日・・だった。
 全勝は、まあ相手チームの元気者(?)の二人、塩津一男氏と、オーラスで狙い撃ち(!)されてしまった川上岳男氏だった。(また全勝者の引き立て役になっちゃった(^^))

(3)第3回 : 明治大学将棋部 (0−3) リコー ○

 第3回目にして初めて、現役学生チームが相手となった。は、いいけど(^^)・・・、正直ちょっと選ぶ相手チームを間違えたんじゃない?とかいう声が、少しだけ聞こえてたのは記憶違いかなあ(笑)。あの輝かしい実績を誇る、明大チーム(!!)が相手だった。リーダーからも、「完全敗北も覚悟しとけよ」という活が入っていたもんねえ。まあ自分的には、時期的に職団戦が近かったし、相手にとって不足はない(←ホントか(^^))!と思って臨んだんですが、いざ勝負して結果は・・・(あれ?(^^))。なんとリコーの3−0勝ち!これには驚いたなんてもんじゃない。いとたか先生の御気遣いで、若手中心のメンバーで勝負したと言っても・・、チームとしてはあまりに嬉しすぎる結果だったなあ。
 今になって思うと、こっちの面目を保とうとしてくれた、GMの伊藤享史氏には感謝せないけない・・・、でしょうね(^^)。ちなみに全勝は彼一人。これはやっぱりさすがだった。

(4)第4回 : 金曜研究会 (3−0) リコー ●

 この日も予定が入ってしまい、打ち上げだけで試合には残念ながら参加出来なかった。相手チームは、プロの所司六段が主催されている研究会チーム。関東近辺の県代表クラスのアマ強豪と、まあイキのいい10代半ばの現役奨励会員(数人顔見知りもいたなあ)が、メンバーに入っていた。その勢いにも圧倒されてしまったか・・・、前回とは全く逆の目の結果となり、0−3で完敗(>_<)・・。さすがにこの日は(大食漢の主力メンバーがまた欠席したのもあり(笑))打ち上げもみんな、元気がなかったのを覚えてる。
 全勝者は、小学生で最年少メンバーの石井健太郎くん一人(お見事!)。それにしても・・、我がリコー勢からまだ一人も全勝者が出ないのはどうしたんでしょうねえ(苦笑)。

(5)第5回 : 東京大学将棋部 (1−2) リコー ●

 2度目の現役学生チームが相手となった、第5回。しかし・・、相手は言うまでもない実績を誇った東大チームだった。かなり厳しい勝負になるなあ・・、と思いながら自分なりに気合を入れたつもりで臨んだが・・・。皮肉にも自分とチームの成績がリンクしてしまい、スコア以上に完敗だった感じ。この前後は個人的にも色々とあって将棋には全く精彩を欠いており、それがチームにも少なからず、影響したかもしれないなあ・・、とがっくり&反省の打ち上げだったのを覚えてる。ホントにこの時期は、かなりひどい状態だった。
 全勝は、またしてもリコーからは出ず、石井尚行氏と小林知直氏。二人ともホントに、如何にも東大将棋部生え抜き(?)という感じの本格派の振り飛車党で、強いと思った。

【第06回 :対オール武蔵】

 ということでちょっと前置きが長くなってしまった(スミマセン)が、5回やってチームとしてもで負け越してるし、1.5軍チームの面目に掛けても今回は絶対に負けられない!!
まして自分は今回が最後。さらに相手チームが(くどいけど)いつも御世話になってる店長がGM、尚且つ高校時代はホントによく戦ったオール武蔵というのも、区切りとしては最高にいい感じだ!!という事で思わず、「3連勝で卒業(←じゃないってば、ったく・・)ではなく有終の美を飾ります!! 」と身の程を知らずに全勝を予告してしまった・・(汗)。

【選手紹介&いざ試合開始】

 相手チームの選手紹介はこちら。数人名前に覚えがあるOBと、イキのいい現役メンバーの混成チーム。我がチームはいつもと同じなので、内容は一切変わっていません (はっきり言って手抜きです、ハイ)。そろそろ世代交代(?)の時期でもあるかなあ(^^)。相手チームからすると、うちはダブルスコア(!)の年齢の人もいますしねえ(^^)。
 メンバーを見ると将来有望な若手ばかり・・だが、それもそのはず。今年度高校選手権団体戦東京代表(全国ベスト8!)だもんな。これは東大OBでもありあの超一流強豪の、金子タカシさんが在籍時以来の快挙(!)との事。今や関東最強ともいえる層の厚さを誇り、さらなる飛躍を目指している。まさに不足は無い相手と言えるでしょうねえ。

 さて、リコー偶数先手で対局が開始された。持ち時間は20分で切れたら30秒の秒読み。今回も学生さんが多いし、秒読み60秒も一案だが(学生大会では60秒が一般的)、運営の方からすれば、秒読みは30秒の方がスケジュールの都合が良いとの事です。皆さんやっぱり勝ちたいでしょうし、千日手&持将棋続出(!)というケースもあるので。

【1回戦】

 我が1.5軍は、初戦はいつも通りの将棋部内レーティング順。結果は・・・。

◆1回戦:リコー4−3で勝ち

   【リコー】      【オール武蔵】
大 将  桑山 尚司 ○ − ● 三浦康一郎(高校2年生)
副 将  太田 博朗 ○ − ● 井土 宏 (高校2年生)
三 将  星出 明  ○ − ● 松本雄也 (高校2年生)
四 将  名田 満  ● − ○ 矢吹隆朗 (中学2年生)
五 将  高橋 定光 ● − ○ 青木俊憲 (平成6年卒)
六 将  宮田 暁  ○ − ● 杉 英里 (平成6年卒)
七 将  平田 聡  ● − ○ 高島裕貴 (高校1年生)
       4 ○ − ● 3

 接戦をモノにし、辛勝。まずは幸先のいいスタート(というか面目を保てた、かな?)。個人的にも、相手は高校竜王戦東京都代表の井土くんと、いい内容の将棋だった。

【2回戦】

 勝った者は上位に、負けた者は下位に、という原則の基、今度はリコー奇数先で2回戦が始まった。

◆2回戦:リコー4−3で勝ち

   【リコー】      【オール武蔵】
大 将  太田 博朗 ○ − ● 矢吹隆朗 (中学2年生)
副 将  桑山 尚司 ○ − ● 青木俊憲 (平成6年卒)
三 将  星出 明  ○ − ● 宮川智史 (平成12年卒)
四 将  宮田 暁  ○ − ● 宮本 大 (平成15年卒)
五 将  名田 満  ● − ○ 井土 宏 (高校2年生)
六 将  高橋 定光 ● − ○ 松本雄也 (高校2年生)
七 将  平田 聡  ● − ○ 三浦康一郎(高校2年生)
       4 ○ − ● 3

 下位陣が、初戦は敗れた高校2年生に今度は圧倒されてしまったが、上位陣が何とか踏ん張り、これまた辛勝。際どく連勝出来たのは、勝ち運がこちらに来ているのかな?

 4−3で連荘したから、チームはいい感じだが、ちょっとリーダーが元気ないのが気になるなあ・・・。二週間前の東京チャンピオン戦は、確かすばらしい成績だったような・・・。

【3回戦】

 さあ最後の試合。自分は記念に(?)という事で、連荘でもう一回、大将席に座らせて頂いた。

◆3回戦:オール武蔵4−3で勝ち

   【リコー】      【オール武蔵】
大 将  太田 博朗 ○ − ● 宮本 大 (平成15年卒)
副 将  桑山 尚司 ● − ○ 井土 宏 (高校2年生)
三 将  星出 明  ○ − ● 杉 英里 (平成6年卒)
四 将  宮田 暁  ● − ○ 三浦康一郎(高校2年生)
五 将  名田 満  ○ − ● 宮川智史 (平成12年卒)
六 将  高橋 定光 ● − ○ 高島裕貴 (高校1年生)
七 将  平田 聡  ● − ○ 矢吹隆朗 (中学2年生)
       3 ● − ○ 4

 チームは残念ながら、最後は相手に意地を見せられたか。しかし・・、個人的には予告どおりホントに、3連勝で有終の美!!となってしまった。
 ちなみにもう一人、最近御多忙(?)という事で欠席ばかりしてた、大食漢の我が将棋部合宿委員もホントにオイシク・・、3連勝となった。
 一週間前の合宿でもかなり調子は良かったもんねえ〜。縁の下で支えてる方への感謝を忘れないようにせないかんと思うよ、ホントに(^^)。

【結果 : 有終の美】

 結果としてはチームは2−1で久々に勝ち。しかも3試合とも全て4−3のスコアで、文字通り紙一重で1勝差(!)の勝利だった。個人的には、全てにおいて、何を取っても有終の美(!)となったのは本当に良かったと思う。これで終わりかあ・・、と思うと正直ちょっと寂しさもあるが、最後にいい将棋と結果で締め括れたのは最高の気分だった。

 武蔵チーム(特に現役生)の方へ : 30年の伝統と、現関東最強の座は伊達じゃないです! ホンマ強かった!! これからも頑張って下さいね!!

【打上げ】

 予定があるので・・、という事もあってか、全勝者二人とリーダー、及び惜しくも全勝出来なかった桑山くんの4人のみでの、ささやかな打ち上げとなった。(ちょっと寂しい・・)
 いつものペースで(?)、合宿委員はホンマによく食べる・・・。他の三人も何とか途中までは付いていったが、さすがにやっぱり大駒一枚(?)の手合いではハンデがあった。
 でもリーダーだけは、将棋の方は元気がなかった(?)分、一番最後まで付いていこうとしていたような・・。つい先日に、人生初めて(^^)の人間ドックを体験したようですが、あの食欲なら、まだ若いんじゃないすか?正直ちょっと、引退の二文字は、10年位は早いような気がします(^^)。今後もずっと(?)、1.5軍リーダーとして、ご活躍下さい。
 自分はこれで最後かなあ・・、とも思いつつ、いつもと殆んど同じメニューを堪能させて頂いたが、何回食してもホンマ美味しかったです。店長さん、二年間ごちそう様でした。

【エピローグ : 今後の1.5軍へ】

 自分はこれで勇退だが、今回の相手は店長さんがGMのチームという事もあって、次回以降はまだ日程的に未定(?)・・、とのこと。でもこれで終わり・・、は時期尚早です。
 まだこの対抗戦には、先に歩む道があるはず!! いつか辿り着く終着点にて、チームのメンバーは当然ながら、リコー将棋部全体にも、この1.5軍対抗戦の意義と功績が、はっきりと明らかになると思います。それが何なのかわかる日が来るまで・・、今後も皆さんで頑張って下さい。1.5軍OBとして陰ながら、皆さんのご活躍を期待しています。

 最後にもう一度申し上げまして、締め括りとさせて頂きます。

 「1.5軍の皆さん、御世話になりました店長さん、そして過去6回の相手チームの皆さん、本当に2年間有難うございました!!」


【オール武蔵チームの皆さん】

※写真(オリジナル)はこちらにあります。


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