イベント・レポート

第03回リコー団体対抗戦「1.5軍の逆襲」【VS 明大将研

日時:2003年2月22日(土)

場所:お好み焼き「駒」

リポータ:高橋 定光 e-mail : sadamitsu_takahashi@tokyo.ricoh.co.jp


【対明大将研】

 今年最初の、そして今年度最後のリコー団体対抗戦「1.5軍の逆襲!」。最近では部外の人からも、この対抗戦のことを「1.5軍!」で話し掛けて来てくれるようになった思うのは、単なる自惚(うぬぼ)れか? 第03回目となった今回は、明治大学将棋研究会(以下、明大将研)が相手となった。実は明大将研とは、以前から対戦の合意を取っていた。が、なかなかお互いのスケジュールの都合がつかず、延び延びになっていた、というのが種明かし。

 それがようやく今回実現する。ただ明大将研と言えば、昨年度の学生王座(学生団体日本一)の栄光を勝ち取った、強豪の中の強豪校でもある。また個人の活躍としても、学生名人・学生王将・オール学生はもちろん、最近では平成最強者戦−東京−といったタイトルも手に入れている。さらにさらに、グランドチャンピオン戦優勝、はたまた朝日オープン選手権でプロから勝利をもぎ取るなど、信じられない位の実績を上げている選手もいる。

 こんなチームに本当に挑戦していいんか?、と最初は思ったが、負けることに慣れている?我々としては、どことやっても同じだろうと開き直ったものだった(自分だけか?)。そんな中、相手チームから「4年生の都合がつかないので、新年度を見据えてのチーム編成で臨みたい」意向が伝えられた。

 大学生活は、例外は多々あるが(ありすぎ?)、「普通に考えれば」4年という短いものなので、その年度ごとにチーム編成を余儀なくされる。強さを維持するのにも、企業チームと比較して、それはそれは大変なものなのだと、容易に予想がつく。なので学生側にとって、常に至上命題となる「若手を育てる」ことの強い意志と行動力は、我々社会人にはほとんど無いものである。

 実際、将棋に限らず、社会人は「即戦力」を求められることが多いしね。そもそも今の日本に「人を育てる」意識自体が欠けている気がする。でもここんとこは、このレポートの範疇(はんちゅう)ではないですね。

 明大側の配慮?により、これで我々も無様な姿をさらけ出されずに済んだ、というのは大方の意見。だが我々も、翌週には職団戦を控えている。そこで弾みをつける意味でも、正々堂々正面からぶつかり、気持ち良く指したいというのがホンネ。誰が出場するかなんてことはあまり深く考えず、この大会に臨むことにした。

 なおおまけだが、明大出身のリコー選手と言えば、うまくんこと馬上(もうえ)。彼は実力的にも1軍なのだが、母校との対戦ということで一応事前に声をかけてみた。が、あいにく先約があったようで、この日は来られず。


【選手紹介】

 明大選手の紹介はこちら。しかし、実際に対局した選手とは若干異なりますのでご了承を。我がチームはいつもと同じなので、内容は一切変わっていません(はっきり言って手抜きです、ハイ)。

 後で聞いたが、我がメンバーは自分も含め、人間と向かい合っての将棋は今年が初めてというのが多かった。普段はインターネットで指している、の裏返しとして良いのかな? ところで相手チームは、我がメンバーよりも最大20年!離れた世代。いずれにせよ、桂馬のふんどしを締めてかかりませう。(品が無くて、すいません)

 さて、リコー奇数先手で対局が開始された。持ち時間は20分で切れたら30秒の秒読み。今回は学生さん相手なので、秒読み60秒も考えたが(学生大会では60秒が一般的)、運営からすれば、秒読みは30秒の方が都合が良い。将棋が延々として、終わらない可能性もあるので。(それで千日手が出た日にゃあ、目も当てらんなくなる)

【1回戦】

 我が1.5軍は、初戦は大体イキのいい順に並べることが多いのだが、今回は都合により、多少順番を前後。結果は・・・。

     【1.5軍】  4 − 3【明大将研】
先:大 将  桑山 尚司 ● − ○ 伊藤 亨史(3年)
後:副 将  牧野 正紀 ○ − ● 崎浦 正隆(OB)
先:三 将  星出 明   ● − ○ 白田 大地(3年)
後:四 将  坂下 裕水 ○ − ● 松下 顕士(3年)
先:五 将  高橋 定光 ○ − ● 小暮 晃成(2年)
後:六 将  平田 聡   ● − ○ 三上 匡史(0年)
先:七 将  太田 博朗 ○ − ● 上田 正彦(4年)

   おまけ  (店長) ● − ○ 菊田 公毅(一橋大1年)

 接戦をモノにし、辛勝。何とか面目を保てた。個人的には、負け将棋を終盤で拾わせて頂いた感が拭えない。

【2回戦】

 勝った者は上位に、負けた者は下位に、という原則の基、今度はリコー偶数先で2回戦が始まった。

     【1.5軍】  4 − 3【明大将研】
後:大 将  牧野 正紀 ● − ○ 伊藤 亨史(3年)
先:副 将  太田 博朗 ● − ○ 菊田 公毅(一橋大1年)
後:三 将  坂下 裕水 ● − ○ 白田 大地(3年)
先:四 将  高橋 定光 ○ − ● 三上 匡史(0年)
後:五 将  桑山 尚司 ○ − ● 町田 和也(2年)
先:六 将  星出 明   ○ − ● 松下 顕士(3年)
後:七 将  平田 聡   ○ − ● 小暮 晃成(2年)

   おまけ  (店長) ○ − ● 上田 正彦(4年)

 我が軍、上位陣が総崩れするも、下位陣で何とか星を稼ぐことが出来、これまた辛勝。どうやら力は均衡していると、まった〜り思えるのは、たまたま勝った優越感から来るものか?

 しかし、これまた個人的に、終盤のギャクり(逆転)で拾わせて頂いた。対局中は、ビビリまくりでブーだったのに。(あのー、ここ笑うトコなんですが・・・)。

【3回戦】

 たまたま2つ勝ったとはいうものの、自分が大将席に座るとは思わなかった。また、我が軍からの志願兵で、個人全勝のストッパーを買って出るものがいた。前回の面目躍如となるか?オータ!

     【1.5軍】  6 − 1【明大将研】
先:大 将  高橋 定光 ● − ○ 伊藤 亨史(3年)
後:副 将  太田 博朗 ○ − ● 白田 大地(3年)
先:三 将  桑山 尚司 ○ − ● 菊田 公毅(一橋大1年)
後:四 将  牧野 正紀 ○ − ● 上田 正彦(4年)
先:五 将  星出 明   ○ − ● 三上 匡史(0年)
後:六 将  平田 聡   ○ − ● 町田 和也(2年)
先:七 将  坂下 裕水 ○ − ● 小暮 晃成(2年)

 でもまさか、自分「だけ」が負けるとは・・・(>_<)。

【結果】

 結果的には3−0で1.5軍の勝利! けれど内容は、接戦だったように思う。と言うのも、全勝者(3連勝)は伊藤亨史さん(明治大)ただ1人。それも全局大将だから、驚きというかこれはさすがの一言。対して、これまででリコー側から全勝者が出ていないのは、やはり大した集団ではないからか。それとも単に遠慮しているだけ?

 Web担当者の平田が、最近になって星を延ばして来たのは頼もしい限り。昨年秋の職団戦と社団戦では、あまり振るわなかったようだが、今年は大躍進を期待したい。

【今後に向けて】

 すでに明大将研は、春の団体戦に向けて活動を開始している。我々社会人には無い「ひたむきさ」が、彼らにはある。今回それを肌で感じられただけでも、ものすごく有意義な1日だったと思いたい。お互い戦うフィールドは違っても、こういった機会によって、お互いの良い所を吸収できれば、と思っている。そういう意味で学生さんとの対局機会を、今後とも出来るだけ増やしていきたい。

 果たして今回の試みが成功か否かは、これからの自分達次第、というところですな。

【打上げ】

 明治・リコーと、それぞれ別テーブルで打上げとなった。もちろん会場の移動はナシ。便利便利(^^)。いやあ、この日もたらふく食いました。お好み焼き・焼そば・鉄板焼きにもんじゃ・・・(^ε^)。リコー将棋部の「よく食う3人」が同じ鉄板を囲んだのは凄まじかったかな?

 でもまさか、ゴミ(燃えカス)まで食らう人間がいたとは・・・。その調子で、ちゃんと年に1回位は、バリウムも「おいちく」飲みましょうね(^^)。

 最後に明大将研の皆さん、ありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。そしてこれからも、お互い頑張りましょう。


【明治大学将棋研究会の皆さん】

※写真(オリジナル)はこちらにあります。


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