イベント・レポート

第12回社会人将棋団体リーグ戦 第2日

 〜〜〜1軍、2軍は共に6勝2敗と好調、目指せ優勝!〜〜〜

日時:2001年7月29日(日)10時〜5時

場所:港区海岸「東京都立産業貿易センター」

リポータ:西田 文太郎 e-mail : nishida@cs.ricoh.co.jp

(敬称略させてもらいます)

【歓迎!新しき人】

 連日真夏日が続く。夏らしい夏はよいのだけれど、冷房のせいで人工的に熱が作り出されているようで、このままで良いものかと思う。それにしても雨がほしい。
 参議院選挙と重なるので、前日不在者投票に行ってきた。いい制度ではあるが、ぽつりぽつりとしか行かないのに、一日中、また何日間も不在者投票の場所を設けているというのも、何か得心がいかない。

   会場は、初日の人の流れを見て、今回は若干レイアウトの変更をしたようだ。事務局が端の方にあったのを中央に移したので、メンバー表を取りに行くのが近くなった。一部リーグの観戦スペースは広くなると嬉しいが改善はされていない。
去年までの当番制が初日はなかったが、今日から復活し、早速リコーは当番になった。リコーのメンバーの中では中原、平田の動きが良い。
 多くの会社で、4月から6月にかけて来年の新卒者の就職が内定する。馬君というニックネームの大型新人の来年入社が内定した。今日、早速デビューした。初戦は少し遠慮したようだが、その後連勝して3勝1敗は立派なもの。

   会場にはテレビカメラが入り、銀河戦7人抜きの瀬川昌司さんを追っている。奨励会をやめてしばらくは将棋から離れていたそうだが、どういうきっかけで将棋に戻ってきたのか知りたいものだ。アマチュアのレベルがどんどん上がり嬉しい限りだ。


【1軍の奮闘】

 一部リーグは12チ−ムだったのが、なぜか今回から16チームになった。どちらがよいのか試行錯誤というところか。
 初日はスーパーゴールドが4連勝と突っ走った。第二日は翔風館TLSと、NECが4連勝した。二日間トータルではNECが7勝1敗、勝数39で首位にたった。2位は翔風館TSLだ。3位が6勝2敗、勝数40でスーパーゴールド、そして4位にリコー1がつけている。NECは、なんといっても瀬川さんの加入が大きい。これから、ますます星のつぶしあいになりそうで、優勝の行方に目が離せない。

 リコー1軍では瀬良、藤森、太田が5勝をあげている。また初日目のでなかった桑山が3連勝と調子をあげてきた。後半戦が楽しみだ。




【2軍第1試合:沖電気工業第2】

 リコー2は3部リーグ青だ。初日は東京都教職員組合が4連勝と快調だ。
 初戦の相手は初日3勝1敗の沖電気工業2だ。朝はメンバーの中にポイントゲッターの小林が居ない。大将に藤原を戻そうか迷った。しかし初日4連勝の宮田をはずすのも変だ。結局、宮田、藤原、岡田のオーダーにした。そして、人数ぎりぎりで私が七将に入った。
 リコー奇数先で始まり、先手の私は横歩取りで、後手が早めの角交換から△76飛ときた。▲77桂としてゆっくりした展開に持ち込んだ。そのあと、後手が端を絡めて攻めてきたが、途中ミスが出て、優勢になり、そのまま気持ちよく寄せきることができた。
 他のメンバーも好調で、今日から参加の中原はじめ大将以外は勝ちとなった。


【第2試合:MBOAT】

 昼食は地下の食堂に行った。田中さんの独演会となった。麻雀や、囲碁、将棋での激しい遊びぶりを独特のアクセントで話してくれる。相当お金も使ったそうだが、腕と度胸で戦い抜いてきた強者だ。それでも、将棋は強い奴とやらないようにすることが大切だといっていた。そういう時代もあったのだと、将棋の閉ざされた過去を思った。
 第2試合は競艇の名選手を中心としたチームだ。小林が入ったので副将をまかせ、大将には藤原を戻した。
 次が、大敵の東京都教職員組合である。中盤過ぎにざっと局面を見てみると、4局ほどはかなり優勢になっている。やはり、相当手強そうだ。オーダーをがらっと変えてみようかと思ったが、小細工が通じる相手とも思えないので、正面からぶつかることにした。
対MBOAT戦の結果は、6勝1敗と、好調を持続できた。

【第3試合:東京都教職員組合】

 敵の大将の田中昭男さんはここまで全勝できている。チームもすべて5勝以上で勝ち進んでいる。
 そうはいっても、こちらもいいメンバーがそろっている。ここに椋木がいれば尚良いのだが、そう贅沢も言ってられない。来期は馬君の加入により1軍から一人くらい応援に来てくれるかもしれない。
 大将の藤原は、後手番で得意の右玉戦法で、互角に戦っている。副将宮田は四間穴熊に対し銀冠で対抗しているが、どうも形勢が良くない。小林は袖飛車にしているが、難しい。岡田は向飛車から左美濃に切り込んでいる。中原は石田流美濃囲いに対し銀冠だが、押されている。田中は振り飛車に対して急戦を仕掛けているが、捌かれそうだ。平田は、相振りで、押さえ込まれて苦しい。
 結局、岡田だけが勝って、チームは惨敗だった。強かった。


【第4試合:神奈川県教職員組合】

 田中が用事があるということで帰り、また私が入った。しかし、相手は6人しかいないというので、私は七将で不戦勝。大将の藤原が先手雁木、宮田が矢倉、岡田が相振り、小林3間飛車、平田3間飛車という戦形となった。結局平田が事務局も兼務している藤谷さんに負かされたが、他はみんな勝った。
 結局、第2日も3勝1敗で、まずまずの成績だ。ここまでトータルは、トップが8連勝の東京都職員組合で、大きく差を開き続いて6勝2敗のリコー2が勝数38で2位、3位が勝数33の北千住猛爆隊となっている。
個人では、岡田が7勝1敗と好調で、特に初戦負けた後、6連勝はすごい。また、藤原、宮田が6勝2敗と力を出している。後半戦、優勝は遠くなったが、準優勝は狙えるので、頑張っていきたい。

 3軍は片目をあけたが、やや不調で、後半戦の巻き返しを期待したい。


【他チーム】

 洋次が出ているくるくるに、早咲さんが来ていた。大分が本拠地なので、東京で団体戦に出ている姿は貴重な映像だ。
 ピンクの女性軍団フェアリープリンセスは小野三枝子さんや足立由美さんを中心に棚田さんが加入し、学習院大学の永井さんや、育成会の水海さんなど手厚いメンツで4部リーグの台風の目となっている。今日は北海道から畑中さんも飛んできている。4部リーグでここまで5勝3敗とし、6位に食い込んでいる。フェアリープリンセスは2軍も4勝4敗と健闘している。女性陣大活躍で、後半戦が楽しみだ。 



 (完:記01年8月18日)


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