kifu0006
【大会名称】
朝日アマ 近畿大会 決勝
【対局者】
▲巽 映治 × △野山 知敬
【対局日】
1995年11月5日
【対局場所】
大阪 桜宮リバーサイドホテル
【解説】野山 知敬

 対戦者の巽さんは会社員で、過去アマ名人戦、朝日アマ等数十回代表になられている大阪の強豪です。正棋会でも数回優勝されています。

 本大会は朝日アマ近畿地区大会で、5名の代表を決めます。今年の参加人数は約300人で、これだけの人を収容する場所さえ大変です。特に盤、駒、時計をセットするのが大変。特にこの大会はアマ連、朝日新聞社、正棋会が協力して運営しており、私自身も世話役をやりながらの代表でとてもうれしいです。

 ちなみに毎年、世話役の中から誰か代表になっています。
 ・93年:山崎康雄、沖元二
 ・94年:野山知敬
 ・95年:沖元二、野山知敬

 全国大会は1996年3月9、10日、東京「ホテル浦島」で行われますが、リコーからは私一人だけなので期待を背負って?頑張ります。
 (昨年も代表になりましたが、同士討ちの連続で、2回戦で瀬良氏に勝ったあと、3回戦−ベスト8−で藤森氏に敗れました。)
(棋譜解説補足:野山 知敬)
33手目 ▲6五歩
激しい突っ張り。だがこれは結果的にやや無理筋だった。▲4六歩ぐらいで普通の展開。
35手目 ▲同 桂
苦しくした一手。ここは▲7七同飛△6五銀▲7五歩△3三角▲4六角△7三歩▲7四歩△8六歩で一局。
44手目 △同 香
以下二枚替えとなるが、この場合は飛車先が破れるので後手有利。
50手目 △同 飛
香損だが飛車先が破れているので後手優勢。先手は小駒ばかりなので軽い攻めしかなくなっている。
53手目 ▲1五歩
先手からは細かい攻めしかない。なお、この手前で△8九飛成を急ぐと▲8八金△9八竜▲9八金以下飛車交換を迫られて困る。
62手目 △8七歩
これが一番早い。先手からは早い攻めが無く、後手一手勝ち。
80手目 △8四角
決め手。

【棋譜】

1 ▲7六歩 2 △8四歩 3 ▲7八銀 4 △3四歩
5 ▲6六歩 6 △6二銀 7 ▲6八飛 8 △4二玉
9 ▲4八玉 10 △3二玉 11 ▲3八銀 12 △5二金右
13 ▲3九玉 14 △5四歩 15 ▲2八玉 16 △1四歩
17 ▲1六歩 18 △7四歩 19 ▲7七角 20 △4二銀
21 ▲6七銀 22 △8五歩 23 ▲5六歩 24 △5三銀左
25 ▲9八香 26 △4二金上 27 ▲9六歩 28 △9四歩
29 ▲5八金左 30 △6四銀 31 ▲7八飛 32 △7五歩
33 ▲6五歩 34 △7七角成 35 ▲同桂 36 △7三銀引
37 ▲6六角 38 △3三角 39 ▲7五角 40 △7四銀
41 ▲9七角 42 △9五歩 43 ▲同歩 44 △同香
45 ▲4二角成 46 △同金 47 ▲9五香 48 △8六歩
49 ▲同歩 50 △同飛 51 ▲9二香成 52 △7三桂
53 ▲1五歩 54 △同歩 55 ▲1三歩 56 △同香
57 ▲1四歩 58 △同香 59 ▲2五金 60 △8九飛成
61 ▲1四金 62 △8七歩 63 ▲2六香 64 △4四角
65 ▲7五歩 66 △同銀 67 ▲7四歩 68 △8八歩成
69 ▲7三歩成 70 △7八と 71 ▲6二と 72 △同角
73 ▲6四歩 74 △同銀 75 ▲6六桂 76 △7七と
77 ▲2三金 78 △4一玉 79 ▲5四桂 80 △8四角
81 ▲4二桂成 82 △同玉 83 ▲6六歩 84 △6七と
85 ▲同金 86 △4八銀 87 ▲3九金打 88 △同銀不成
89 ▲同金 90 △6九飛 91 ▲4九香 92 △6七飛成
93 ▲5四銀 94 △6六角 95 ▲4八銀 96 △4四桂
97 ▲6三銀成 98 △5三金 99 ▲6四成銀 100 △同金
101 ▲6五歩 102 △3六桂打 103 ▲同歩 104 △同桂
105 ▲3七玉 106 △4六銀 107投了