【大会名称】- 第６９回 全国職域団体戦 Ｓクラス決勝戦
- 【対局者】
- ▲伊藤 和幸（毎日コミニュケーションズ）× △瀬良 司（リコー）
- 【対局日】
- １９９５年１０月１日
- 【対局場所】
- 日本武道館
- 【解説】瀬良 司
- 序盤は、米長流急戦矢倉か矢倉中飛車をしようかと迷ったため、手順にぎこちない所がありますが、組みあがってみれば森下システムになっていました。
４１手目の５６金までは定跡です。ここで５４銀が前から試してみたいと思っていた構想です。
やや無理気味だとは思うのですが具体的な咎めかたが良くわからなかったのでやってみました。
ずっと難しいと思っていたのですが、５８手目の７５金のところでは次の７６歩の受けが難しくまずまず指せるわかれになりました。
しかし王頭を制圧し楽観気分になったのが良くなかった。
８４手目の３３同桂が敗着です。前々からの読み筋通り４２金寄とかわし桂取りと上部開拓を目指せば十分でした。桂を渡してもたいした手は無いと錯覚していました。
８８手目８５歩では８６金、同角、８５歩が多分少し足りないとは思いますが、最後の勝負手でした。
これを逃してからは伊藤さんにうまく収束されてしまいました。
チームが２一３で優勝を逃したのに責任を感じております。個人的にも今大会の戦績は３一２と芳しいものではありません。
次回は雪辱を期して頑張りたいと思います。
【棋譜】
