イベント・レポート

日レス大会

年月日:2002年11月16日(土)

リポータ:馬上 勇人 e-mail : hayato.moue@nts.ricoh.co.jp

 日レス大会に洋次さん、菊田さんと参加してきました。この大会は日本レストランシステムさん主催の大会で優勝すると100万円です。32人のトーナメントなんですが、負けても敗者戦トーナメント。それに負けてもぶつかり稽古戦などがあり最低4回指すシステムでした。そしてなんといってもこの大会が他の大会と明らかに異なることといえば、現役のプロ棋士が参加することでしょう。プロVSアマは5分対20分のハンデがあるとはいえ、プロの先生方がアマチュア相手にどんな将棋を指すのかとても興味がありました。
 今回のプロは中田功六段、豊川六段、野月五段、窪田五段、矢倉五段、横山四段。そして現在三段リーグの順位一位の片上くんが参加していました。対するアマチュア側のメンツも、瀬川さん、早咲さん、とんかんさん、遠藤さん、長岡さん、清水上、加藤幸男など豪華メンバーです。

 もうこの場にいれるだけでも幸せでした。

 なーんて優等生みたいな発言を私がするわけもなくやるからには100万とって帰ろーっと思ってました。たぶん洋次さんも同じことを考えていたでしょう。(笑)

【1回戦 矢倉五段】

 私の一回戦は矢倉五段。矢倉さんとは初手合いだったので何をするのかよくわかっていませんでしたが、確か矢倉を指さないという噂は聞いていました。。矢倉さんの中飛車に対して、私の居飛車アナグマ模様の出足から囲いが完成する直前に意表の仕掛けをくらいました。飛車交換から私が自陣飛車を打った手がなかなかの手だったようで形勢は私のほうにかたむき一時は必勝形になりました。しかし、秒読みに追われ悪手を連発してしまい逆転されてしまいました。しかし、そこから勝負手を連発して再逆転。最後はかなり怪しかったものの相手の攻めを受けとめなんとか勝つことができました。

【2回戦 鈴木貴幸君】

 彼とは大学の入学年度が同じでよきライバルでした。はじめの頃は私の方に分があったのですが、将棋に対する勉強量の違いからかどんどん差がついてしまい、一昨年の学生王将戦で負けて以来、全然勝てなくなりました。今年も神奈川県のアマ名人戦、竜王戦と敗れています。雪辱を期した今回の将棋でしたが、センスのない手を指してしまい、いいところなく負けてしまいました。やっぱりもっと将棋を勉強しなきゃだめだなーと痛感した一局でした。

【敗者戦一回戦 山田とんかんさん】

 とんかんさんの三間飛車アナグマに対して居飛車アナグマで臨みましたが、経験の差がモロに出てしまいきれいな一手負けとなりました。終盤のとんかんさんは迫力満点でした。

【順位決定戦 窪田五段】

 この将棋は本当にひどい将棋でした、序盤の不用意な駒組から機敏に動かれ形勢が苦しくなったのですが、そこからさらに意味なく2手損。全然ダメでしたが、相手の攻め急ぎを捕らえて形勢を盛り返し、終盤の狙っていた一手で逆転することができました。

 こうして2勝2敗となりましたが、勝った将棋も負けた将棋もひどいものでとても公表できるようなものではなかったです。
 なお優勝は瀬川さんで加藤幸男君を破り、見事平成最強の借りを返しました。瀬川さんの充実ぶりが光った大会でした。

 社会人になってから一年間、将棋を指してきましたが、学生の時と比べ、読みが荒くなり大局観も悪くなってきたと思いますまた、研究不足からか最新の形にもってくのが自信がなくなりインチキくさい手を指していると感じています。反面、泥仕合や終盤が強くなった気はしますがこんなことでは一年間を通して安定して勝つことができないでしょう。

 実際に前回の職団戦では非常にひどい内容の将棋を指してしまいチームのみなさんにご迷惑をかけてしまいました。
 次回の職団戦にはこのようなことがないように、十分に準備して臨みたいと思います。


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