イベント・レポート

リコー将棋部 夏合宿 2000

日時:2000年8月5日(土曜)〜6日(日曜)

場所:神奈川県湯河原「杉の宿」

リポータ:高橋 定光 e-mail : sadamitsu_takahashi@tokyo.ricoh.co.jp

1.合宿所までの道のり

 あづい、本当にあづい。バス停から現地までの長い長い上り坂を、ただひたすら、だらだらと登る。

 他の人は自家用車で来てるのかな? それとも駅からタクシー?

 日差しが強く木陰の少ない道のりを、私はずるずると足を引きづるように歩っていました。すると宿の直前で、1台の車が私の横で止まったのです。こんな私にも拾う神はいました!
 リコーの名レポータ西田文太郎さんです。らっきぃ、やったね。でもあえて言わせてもらえば、もっと坂の手前でお会いしたかったです。(この恩知らず!)


2.プロ棋士の参加状況

 8/5〜6(土・日)の日程で、恒例の夏合宿がスタートしました。
 場所は、神奈川県は湯河原にある「杉の宿」。

 13:00集合で、後に屋敷伸之師範もお見えになられました。
 何でももう、10年にもわたって参加して下さっているとか。本当にありがとうございます。
 でもある人にとっては、「成長したな〜」と思っているかもしれませんね、師範のことを。

 ところで女流棋士の先生方は? えっ、来ていない? 何で? 
 誰かしてはいけないことをしでかしたのでは? というのはウソです。先生方も、いろいろとご都合があるようで・・・。


3.宿泊先の感想は・・・

 今回の「杉の宿」ですが、今年になって改装が行われたようです。

 新館ができて、なかなか気分が良いです。檜(ひのき)の香り、はさすがにしませんでしたが、旧館とは違って、対局室がたくさんあります。  これなら他の宿泊客に気兼ねなく将棋が指せますね。料金的にはどうだかわかりませんが、なかなかポイントを上げたと思います。


4.来年入社の新人紹介

 さて簡単な部会の後に、簡単な自己紹介。

 来年入社予定の北海道大学の平田聡君。今回将棋指せなかったけど、今度は是非指そうね。見た目、私と違って優秀そうだ(見た目だけでなく、実際そうなんだけどね)。
 新人の加入は、自分にとってもいい刺激になるねぇ〜、ってこう書くと、何かすでに自分がオヤジ化しているようなので、これは無しにして下さい。


5.試合形式の説明

 さて実戦、スイス式トーナメントの4回戦。

 S級を2組、A級を1組とし、持ち時間20分+30秒の秒読みで行われました。
 S級を2組に分けたのは、「是非、上位者と指したい」という部員の希望を取り入れた結果です。その前向きな姿勢にほとほと頭が下がります。自分も頑張らんとね。


6.屋敷先生との将棋

 熱戦極まる中、あっと言う間に全4局が終了。

 S級紅組は順当に屋敷師範が優勝。白組はこれも順当に野山知敬主将。A級は宮崎裕之さん。これも順当のようです。  おめでとうございま〜す。

 えっ、私? 丁度半分でした。だけど今年も屋敷師範と対戦できました。それも昨年以上に大健闘した内容。
 自陣に詰みの無い局面で「詰みあり」と判断したのが、敗着を指してしまった直接の原因です。でも師範も同じ判断だったようで、局後検討したら実は詰まなくて、両者ビックリでした。自分が谷川浩司九段だったら勝てたんだけどね(いけねっ、これは禁句※でした)。

 ※屋敷師範は最近、王位戦挑戦者決定戦と竜王戦本戦で谷川九段と対戦。結果は雑誌・連盟HP等で確認して下さい。そのお兄さんは、今どこにいらっしゃるかはわかりますよね。


7.後輩の状況は・・・?

 でも計算上、16人中6人がこの2勝2敗になるんですよね。

 さて気になるのは他の人の成績。誰をいじめようかなっと(趣味悪〜)。
 いたいた。同じ会社の後輩、星出明(新人)! 藤森親子のダブルパンチを食らい、さらに奨励会の芦垣薫さんに負けている。
 これじゃあ哲也に「まだまだ青いな(藤森保氏談)」と言われても仕方ないね。
 星取表にもご丁寧に、誰が書いたか知らぬがでっかく太字で、「1−3」とあった。

 同じ会社の藤森・名田満・高橋の3人はこれを見て、職団戦を前に、果たして一体何を思っただろうか。ここでは内緒ね、ウフッ。


8.得意(?)のものまねの結果は・・・


 夕食の宴会。1人1人がマイクを持って何か一言。

 ほとんど人が当然ながら自己紹介だったので、自分もそうした。「こんばんわ、中倉宏美です。今日は来れなくてスミマセン」。
 続けて、「藤森奈津子です。いつも旦那と息子がお世話になっております」。・・・、やっぱやめときゃ良かった・・・。


9.社内指導対局にて

 宴会終了後、事前のアンケートで「上位者に教わりたい」ということで実現した「指導対局」。

 一応自分は上位者になっていました。だけどとてもではないですが、指導できる程のものではないんですけどね。
 ノルマ3局のうちの2局目。ゲストの小野三枝子さんと対戦。小野さんはほとんど毎回合宿に来て頂き、その熱心さには身につまされる思いです。
 ちなみに昨年、私はしっかりと負かされました。そして今回、昨年のフラッシュバックをそのまま途中までデ・ジャ・ブしていきます。序盤大失敗し、中盤敗勢。しかし終盤、決め手を逃してくれたので最後は辛うじての勝利。「指導対局」という名目上、一応の面目は立ったかな?

 後で聞くとこの「指導将棋」で、平手で上位者を負かしたところもあったとか。やっぱりその可能性は大ですよね。
 しかしながらその上位者の人で、本戦で2位、そしてこの後の研究会で優勝したのにも関わらず、このていたらくは、はっきり言って教育的指導ものですね(何たって、平手ですもんね)。
 これじゃあ手を抜いたと指摘されても否定は難しいですな。相応のレーティング点数を下げようという話も出たしね(う〜ん、これは冗談だったのか、残念)。


10.ミッドナイト研究会にて

 今回は珍しく?、皆さん遅くまで、熱心に将棋を指しています。

 そんな中始まった「ミッドナイト研究会」。時計は午前2時を「指そう」としていました。
 どうでもいいけど、時計は打つもの? それとも指すもの? 振り子時計と針時計の違いですかね。また針時計の場合は「回る」という言い方もありそうですね。じゃあディジタル時計は? もういいですね、こんな話。

 研究会の参加者は全部で10人。1組5人づつに分かれて総当たりでスタート。

 開始時間が大幅に遅れてしまったので、持ち時間は初手から30秒。
 紅組の方が早く終わり、優勝は4戦全勝の牧野正紀さん。白組は3−1が3人出て、桑山尚志君(今年の新人)と星出と私。終わったのが午前5時だったので、決定戦は私の都合で無しにしました(もう、疲れちゃったもんね)。
 企画者は私なので、ルールを勝手に変えられるという特権を持っているのだ?(おいおい)
 桑山・星出の両君がこれに対して、残念がっていたかほっとしていたかは定かではありません。なおこの研究会、ゲストで名古屋からおいでの脇坂慶子さんと、芦垣さんにも参加して頂いたのを付記しておきます。


11.温泉は、日本の心!?

 再びだらだらと将棋を指した後に風呂(温泉?)に入りました。

 夜も入って朝も入る。いいねぇ、なんて贅沢なんでしょう。だから日本人をやめられないんですよね。
 ところで唯一外国人参加のグリンベルゲンさんは、朝も入ったかな?


12.表彰式を終えて

 朝食をしっかり食べて、表彰式の後いよいよ解散。皆さんどうもお疲れ様でした。

 本当に将棋だけを指したこの2日間でした。皆さん、少なくとも職団戦と社団戦で良い結果が出るといいですね。
 屋敷先生をはじめ、ご指導して頂いた方々、合宿委員の谷川俊昭さん、徳増貴彦さん、どうもありがとうございました。そして今回参加の奨励会の3人方(哲也、落合正美君、芦垣さん)、これからも死に物狂いで頑張ってね。


13.リコー将棋部の今後は・・・

 リコー将棋部内では現在さまざまな問題を抱えています。だけど皆がその危機を感じ、懸命に知恵を絞れば必ず光明は見えてくると思います。

 今回の合宿も部員のアンケートを元にして、どのような形態が好ましいかを考えた上での運営ですから、結果的に大成功だったと思います。低迷していると思われているリコー将棋部ですが、この2〜3年でがらっと変わるであろうと、私は勝手に確信しています。(何や、無責任やな〜)

 それではまずは社団戦、皆さん張切っていきましょう!! (実は私は別チームで参加しています。どうもすみません)  



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