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イベント・レポート

大森月例会

〜〜〜安宅さんご苦労様〜〜〜

月日:日時:98年7月4日(土)

場所:大森事業所本館ロビー

リポータ:西田文太郎 e-mail : nishida@cs.ricoh.co.jp


【工事中】

 いつもの食堂は工事中で、使えない。急遽、ロビーで指すことになった。今日は集まりが良く、12人居る。参加費500円で、これは、上位の人に賞金として配分される。

 今日の私の課題は「コンちゃんのゴキゲン中飛車」を試すことだ。おととい雑誌を見て、ふと試してみようと思い、夕べ眠い目をこすりながら、少しだけ覚えた戦法だ。例によってうろ覚えだ。しかし、相手も、ご機嫌なんてこれっぽっちも知っちゃいないだろう。

 豊岡さんは、位を取ってきたが、途中で、金損のポカをだしてあっさり投げてくれた。続く清水さんは、あっさり飛車先を破って侵入してきた。敵には竜が出来て、こちらは飛車が真ん中辺をうろうろしているようでは手に負えない。

 須田さんは、簡単に竜を作らせてくれて、強引な攻めを受けすぎておかしくなったようだ。久しぶりに勝たせてもらった。






【話合い】

 昼過ぎに、竹中さんが、進行役で月例会としては珍しい話合いの場が持たれた。この7月で安宅さんが定年退職するので、大森月例会を継続させるために竹中さんが立ち上がってくれたのだ。今まで、安宅さんで持っていた会なので、退職後は存続が危ぶまれていた。

 会の目的と運営ルール案を作ってみんなに諮った。大きな論点は二つだ。一つは、楽しみなのでお酒を飲みながら指したいという意見に対して、反対多数で、決着がついた。もう一つは、リーグを上と下の二つに分けたいという案だ。これは、弱いものが強いものと対局したいという要望が強く、人数が多いときに無差別に分けるという案に落ち着いた。

 私は、レーテイング方式にするという案を出したが、これは、時間をかけて検討しようということになった。


【樋口さん優勝】

 今日のメンバーでは最長老の樋口さんが早指しでとばし、9勝1敗で、見事に優勝した。もう70をはるかに越えているのだが強い。

 私は、何故か消化が遅く、3勝3敗だった。そのうち二つは切れ負けだった。一つは秒読みで、一瞬押し遅れ、ゼロになったもので、改めて牧野君の1秒止めを賛嘆するはめになった。もう一つは切れ負けだった。これは、後手が秒読みか切れ負けかを選択できることになっているので切れ負けに設定されていたが、先ほどの話合いで次回からはすべて秒読み付きとなったので、私がうっかり秒読み付きと勘違いしたのだ。

 全局角道をあけ、5筋の歩をつき、すぐに5筋に飛車を振るという出だしを試した。角道をとめない振り飛車という斬新なアイデイアが気に入った。

 でも後手で相振りにすると作戦負けになる。何故3手目に端歩をつくのか、角交換されたらどうすればいいのか、まだまだ知らなければならないことがたくさんある。しばらくは、これをマスターするために試し続けようと思う。序盤で著しく不利になって苦しむパターンから抜け出すために。


【もっと盛り上げよう】

 安宅さんに聞くとこの例会は始めて4年くらいだという。私は、10年以上も続いているのかと思っていたので、意外だった。安宅さんは、月例会にはこれからも出るというので、心強い。もっと若手や外部のマドンナたちにも声をかけてもう少し盛り上げていきたいと思う。

 そのためには今のルールは、少しまずいと思う。たとえば、昇級規定だ。自己申告をベースに皆の賛同が得られればという感じだ。私は、そのときの力を的確に表しやすい、レーテイング方式がいいと思う。ただ、ここは、時間のハンデがついているので、ハンデなしにするのに時間がかかるだろう。

 上位クラスと下位クラスとに分けたいという案が出るのを見ても分かるように、メンバーの棋力の差が大きいのだ。しかし、この4年で、弱かった人たちの進歩は目を見張るものがある。そう、弱い人には絶好の場なのだ。その分強い人にはもの足りない場となる。

 十人十色とはうまいことを言ったものだ。同じ将棋という狭く小さな土俵の話でさえ、それぞれ事情や考え方が違うのだ。色々と課題が多く、私もどこまでついていけるか分からないけれど、確実に新しい一歩が踏み出されたので、なんとか盛り上げに協力したいとおもう。

 

(完:98年7月4日記)


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