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イベント・レポート

リコー将棋部 冬合宿 ’97

日時:1997年12月6日(土曜)〜7日(日曜)

場所:神奈川県津久井市「コミュニテイ津久井湖」

リポータ:西田文太郎 e-mail : nishida@cs.ricoh.co.jp

甲州街道の冬景色
野山主将のオープニング
メインイベント:スイス式リーグ戦
メインイベント:Aクラス3回戦
メインイベント:4回戦
夕食
新たなマドンナ登場
お楽しみイベント:リレー将棋トーナメント
深夜のお楽しみ:ぶつかり稽古と座談とジャンジャン
6枚落ち:惑いっぱなし
雌雄を決する団体戦


甲州街道の冬景色

 環状8号線の高井戸から甲州街道にはいる。12月6日の土曜日の昼、11時半頃。
 道路はそれほど混んでいるわけではないけれど、信号が多くちょこちょこ止まるので、なかなか進まない。白糸台の飛行場の並木は葉が落ちて、小枝がみんな斜め上を向いているのが目を引く。ラジオではユーミンの曲がかかっている。そういえば、12月になるとユーミンのアルバムがでるのが最近の彼女たちのマーケテイング戦略らしい。透き通った高い声で、車内が明るくなる。ナビゲータの中井美穂の優しく華やかな声も運転しやすい。
 多摩川にかかる日野橋の直前で大きく左にカーブを取る。川は悠然としている。ここらでゆっくり昼飯でも食べようかという気になった。橋を渡って直ぐのクラッシックな造りの店に入った。大木をそのまま置いたようなテーブルに切り株のような椅子。いいじゃないか、正解だ。うどんと炊き込みご飯のランチを食べた。いけるじゃない。今日はなかなかついている。
 時計を見ると、もう、1時だ。あと30分しかない。下の道では遅れるかも知れない。そこで八王子から中央高速に乗った。さわやかな山並みは、高尾山だろうか、紅葉はほとんど終わりかけているけれど、鈍い12月の太陽にぼんやり応えた姿が急ぐ心を落ち着かせてくれる。この道は去年の冬合宿に行くとき通ったから、何となく記憶に残っている。東相模湖のインターチェンジで降りて、津久井湖に向かう。相模湖には船が浮かび、ウィンドサーフィンの姿もちらほらしている。

野山主将のオープニング

 宿の送迎バスが橋本駅からのメンバーを下ろした直後に、我が88年式カムリ号が津久井湖コミュニテイハウスについた。駐車場にはたくさん車がとまっている。囲碁のお客さんも大勢いるようだ。
 夏合宿以降の出来事をまとめた将棋部ニュースを野山主将が説明する。夏以降では、職団戦の完敗が象徴するように、朝日アマの個人戦もベスト8までが最高と、どうもぱっとしない。野山主将は「過去の栄光は忘れて、新たな気持ちで、向かっていこう」と呼びかける。
 それでも、社団戦で第二チームが4部から3部へ昇級という嬉しいニュースがあった。Sクラスのメンバーに少しでも追いつこうと、椋木、ライエル、小林、岡田などかなりの好成績を残しての昇級なので、来年も期待できる。
 若手中堅の大物、ライオン丸こと牧野君が手厚い寄せで、結婚を決めたことが紹介された。プロ棋界も結婚ブームのようだが、我が部も、今年二組目の朗報だ。新婚早々で、奥様を一人新居に残しての合宿参加は少し気の毒でもある。ふふふ。何だこの笑いは?
 外部からのゲストの紹介。なんと言っても13連勝中の屋敷棋聖・師範には拍手がいっぱい。竜王戦の挑戦者決定戦は惜しかったな。もう、すぐ、油断するんだから。晶ちゃんに叱ってもらわないとね。きっとオーストラリアでボートレースがあるかどうか研究していたのに違いない。
 準会員のしゃきしゃきのマドンナ小野三枝子さんと、おしとやかのマドンナ是安真理子さんのお二人は社団戦や個人戦でも大活躍だ。ベレー冒のマドンナの加賀さやかさんは、近代将棋に連載中の「女性的将棋事情」によるとマジックの小林恵子さんにくっついてラスベガスを荒らしてきたらしい。ライエル・グリンベルゲンも、来てくれている。他に、藤原君や佐々木さん、坂下さんの友達が来てくれた。

メインイベント:スイス式リーグ戦

 A、B、Cとレーテイング順に3クラスに分かれての公式戦。各クラス5位まで賞品がもらえる。また、この対局結果は部内のレーテイングに反映されるので、皆真剣だ。時計を使い、20分、30秒の持ち時間制だ。この施設の欠点で、時計を置く台がないのは去年と変わっていなかった。
 私は、社団戦の最終日に負けがこんで、しばらくキープしていた2000点台を割り込んでいた。Bクラスの初戦はライエルだ。谷川竜王・名人の棋譜を研究している彼は、早速竜王戦で見かけた陽動振り飛車を使ってきた。夢にも思っていなかったので、あっと言う間に作戦負けをしてしまい、苦しい戦いを強いられた。途中一度だけチャンスがあったようだが、ばっさり討ち取られてしまった。
 2回戦は、吉中さん。お互いに「よく当たるね」といいながら、駒を並べる。少し前に「米長泥沼流振り飛車破り」を読んだので、対振り飛車の玉頭位取りをやってみた。すると、本には書いていない不思議なことが右辺で勃発して、飛車交換やら角交換やら好きなようにやられてしまった。やはり、「本を読むと弱くなる」と言う迷信は格言に格上げしても良さそうだ。
 2連敗に落ち込んでいると、明るく元気な単騎突進のマドンナ早水千紗ちゃんが現れた。中学の授業があったので1時半の開始には間に合わないのだ。 前回Bクラスで優勝したので、今度はAクラスだと思っていたが、レーテイングの高い新規のゲスト参加者が多く、今回もBクラスで入ってもらうことになった。当然、連勝している人と優先的に対局することになる。そして、連敗している人がお休みということで、ありゃりゃ、私にお休みがやってきた。
 丁度いいので、Aクラスの対局を覗いてみる。

メインイベント:Aクラス3回戦

 屋敷師範に瀬良さんが挑んでいる。棋聖が振り穴で、瀬良さんが銀冠だ。棋聖は、アマチュア相手でも礼儀正しく、席を外すときは「失礼します」といい、戻ってくると「失礼しました」という。今日の扇子は大分使い込んでいるもののようで、ちょっとしたほころびが微笑ましい。
 私はその昔、剣道をやっていて、そのころは正座30分位は出来たのだけれど、今は、5分もできない。Aクラスで対局している人達は、さすがに正座の人がほとんどなのには感心してしまった。「将棋は歩から」も名著だが、「将棋は正座から」なのかも知れないと、ふと思ったりした。
 瀬良さんの形勢はどうなのかよくわからないが、屋敷師範がゆっくりとした手つきで、飛車を盤にぎゅうぎゅうっとこすりつけている。そういえば、強い人はアマチュアでも独特の手つきをしている。「将棋は手つきから」習得しなくてはいけないのかも知れない。これはパソコンだけではマスターできない。実は、私も、最近は、駒を動かすときに、無造作に置くのではなく、人差し指と中指でしっかり挟んで置くように気をつけている。大ゴマや王将は大きいので、挟みにくい。未だにさまにならない。
 結局、飛車切りの猛攻から師範が寄せきっている。

 チェスクロックのぴっぴっぴっという音があちこちから聞こえてくる。
 佐々木対菊田戦は銀冠対、四間飛車。菊田さんが敵玉頭に綾を付けてから角を打つと佐々木さんはそれを受けるためのやや辛い角打ち。
 椋木対牧野戦は牧野さんのパンチが決まって椋木さん飛車を見捨てて桂・香を取るが大苦戦。
 谷川対南戦。リコー七不思議の一つ、この取り組みは、南さんの圧勝という。髪を短くして前髪にウエーブで若返った南さんと、復調の兆しが見え始めた谷川さん、相振り飛車をやっている。谷川さんは、まだ居玉だ。
 野山対坂下戦、坂下さんは、女流王位戦で矢内さんが連採して話題になった菊水矢倉だ。
 結局、牧野、南、野山が勝っている。

メインイベント:4回戦

 最終局は、なんとしゃきしゃきのマドンナの小野さんと当たってしまった。前々回に初めて当たったときボロボロだったのを大 次L嚔纎秘゚帙鴦蜿窺悪] 首竰蜷鞳就冐眼貰凪貞専昭´ ゚濮礼Å蜒闊∋ ゚濮令粐 □ ゚濮齢鴉 □ NL昭凪貞専シ 首竰蜷鞳就冐眼貰凪貞専 齟秉ュ齠熬蜒闊韭A昭凪貞専シ 珠闢竰蜷シ守銖昭蜊齟秉ュ°M閾ャ褓先膺蜆薯蜒闊褄俄サ藁俄莉ー蒹蜃蔗就陰 瘡サ□ ]鹿蜴鷯鹿鈿黹鱸頸 次L杜脇 嚔纎秘゚鶚]