イベント・レポート - 0010-

第７回　社会人将棋リーグ戦　第１日

目次

レポート

（敬称略）

　梅雨間近、やや肌寒い都心の三田の空の下、緑が多く車は少ない。今日はテニスのラケットを持っている人を見かけても悔しくない将棋日和。館内はエアコンが効いて、半袖の腕を手でさすっている人がちらほら。

　１部リーグの１軍７人と４部リーグ白の２軍９人は定刻前に勢揃いした。１軍は今年こそ優勝を、２軍は３部リーグへの昇級を目指してエイエイオー。

　１回戦は１０：２０開始。　持ち時間は例によって３０分、３０秒。　私は手空きなので、１軍の観戦へ。
　手前から菊田、瀬良、谷川、南、牧野、藤原、浜下と並ぶ。
　偶然、その向こう隣に鎌田将棋クラブから出ている藤森が居る。
　菊田の振りゴマは「と金」が３枚でリコーは偶数先手。対戦相手は昨年７位の光ＯＫＡＣＨＩ。両チーム眼鏡使用は５人ずつと互角だが敵は若いから気を付けなくては。

　大将の菊田は、敵の三間飛車−美濃囲いに銀を繰り出し急戦志向。
　△７五歩の仕掛けに先手は９八の香を▲９七香として待つ。菊田は長考に入り時計が２７分台からどんどん減っていく。後で聞いたら「寝てました」と言ってたけれど、アレは絶対将棋を楽しんでいたのだと思う。

　瀬良の所は、相矢倉模様で双方早囲いから瀬良は右四間、後手は袖飛車で戦っている。「フルーツ＆アップル＆キウイ１００」と書かれた紙パックをすすっている先手がかなり早い段階から指し易そうに見える。

　センスを置いたまま谷川は△８四銀と出る。対して先手は▲７八飛と迎え撃つ。やがて６筋からチャンバラが始まったが、ここも谷川優勢。

　南の所は、盤が半分隠れてよく見えないが右玉にしているようだ。牧野は、大会の世話係をやっているため５分程遅れて開始。相手は四間飛車に振った。藤原は、もっと遠いので向かい飛車に対し居飛車穴熊をやっているのがかすかに見える。浜下は、もっともっと遠くて見えにくいが居飛車でやってるらしい。

　菊田が、残り時間８分台になって夢から覚めたように△７六歩と取り込んだ。▲同銀に△８六歩の突き捨てから７筋に飛車を回し、角交換から△５三銀と引く。お互いに角を打ち合った後の先手の７筋の歩の突き出しに△７二歩と受けたのが悪いらしく、なかなか後手良しにならない。

　ふと気がつくと一番向こうの浜下は終わっている、１１：１０。　駒が浜下陣につぶれていてこちらが投げたようだ。

　やがて瀬良１１：３０、谷川１１：３５と優勢を勝ちきってしまう。

　藤原が１１：４０に投了、菊田も嫌気がさしたらしくあっさり投了した。

　南が勝って、牧野に望みを託すがちらっと見て「必敗」とささやく。駒音は元気良いが、棋勢はどうしようもなく討ち取られた。ムムム、前途多難か。

　２軍は、初戦を我が地元の杉並区役所に勝ち。
　２回戦は、白門２と対戦。私は５将で四間飛車に対し後手居飛穴にした。堅さを頼りの飛車切りが決まってもうすぐ勝ちというときに相手の玉がひょいと５五に逃げたので意表を突かれた。時間もなくなった。飛車切りの辺りの感想戦を頭の中でやっていた罰が当たって焦ってしまう。詰ましに行って大失敗。詰めろにすればよいということが頭からすっ飛んでしまっていた。後で見れば簡単な３手必死が有ったのに。チームも負けてしまい申し訳なさとふがいなさに帰ろうかと思ってしまった。

　気を取り直して次は富士通ＳＳＬ。やはり５将で、今度は棒銀に相手がひるんだ受けをしたので割と楽に勝てた。チームも勝っている。

　最後は、槙さんの地元の町田市役所。
　槙さん曰く、あの大将は何かの大会で優勝していたと。ところが我らが大将の椋木さんが劣勢から粘って大逆転、すごい。
　田中さんも副将の複雑な終盤を押し切って熱戦をものにした。私も角交換から七手先の局面で相手の角が詰んでいると錯覚し苦しくなったけれど終盤で敵玉が早逃げせずにこちらに近寄ってきたため逆転してしまった。


　２軍は、３勝１敗。みんな最低１勝はしてまずまずの第１日目だった。２位までに入れば無条件で昇級、５位までに入れば入れ替え戦だから２軍の皆さん頑張りましょう。

１軍は、瀬良さんの速報通り１勝２敗で優勝に暗雲が．．．いやいや優勝争いを面白くしているのですよね。

　次回７／２８を期待しましょう。

大会結果

リコー１　１部リーグ　第１日目　成績

リコー２　４部リーグ白　第１日目　成績