レーティング将棋について


●特徴
 チェス界で、棋力判定方法として、世界的に定評のあるレーティング方式を、将棋界に導入したものです。
 従来の段級方式よりも、正確に、自分の棋力判定ができ、全国レベルのどこに位置するかも、容易に判ります。
●計算方法
 棋力が同じ者同士の対戦で有れば、1勝するごとにプラス16点、1敗するごとにマイナス16点、加算されていきます。
 なお、最初申告時の基準持点は、申告基準表を参照してください。

申告基準表
段位六 段六段格五 段五段格四 段三 段二 段初 段
基準持点23002250220021502100200019001800
級位1 級2 級3 級4 級5 級
基準持点17001600150014001300
級位6 級7 級8 級9 級10級
基準持点120011001000900800


 また、棋力差が有る場合、初段対三段とか、二級対初段などの場合は、
  得失点 = 16点 ±( 持点差 × 4 % )
 により、算出します。
 なお、持点差に基づく計算早見表を利用すると便利です。

計算早見表
   勝った場合負けた場合
持点差上位者下位者上位者下位者
0〜12+16-16
13〜37+15+17-17-15
38〜62+14+18-18-14
63〜87+13+19-19-13
88〜112+12+20-20-12
113〜137+11+21-21-11
138〜162+10+22-22-10
163〜187+9+23-23-9
188〜212+8+24-24-8
213〜237+7+25-25-7
238〜262+6+26-26-6
263〜287+5+27-27-5
288〜312+4+28-28-4
313〜337+3+29-29-3
338〜362+2+30-30-2
363〜+1+31-31-1


【計算例】
初段氏と三段氏の対局は、初段氏は持点が1800点、三段氏は2000点、点差は200点です。
ここで、初段氏が勝てば、16点 +( 200点 × 0.04 )で、24点での得点。
負ければ、16点 -( 200点 × 0.04 )で、8点の失点になります。
また、三段氏の勝ちは8点の得点、負けは24点の失点になります。
つまり、上位者を倒せば、たくさん得点でき、下位者に負けるとたくさん失点する事になります。
●公認持点
 30局以上対戦し、消化した人の持点を、公認持点と言います。
 レーティングの特徴として、最初の申告点が、高すぎても、低すぎても、30局以上消化することにより、持ち点は一定してきます。
●試合方法
 原則として、平手振り駒で対戦し、持点は、ひとつの棋戦が終了するまで、変わりません。
●公認対局
 アマ連盟本部、または、支部主催のレーティング将棋大会は、全て公認対局です。
 点数の計算と申告は、支部役員、または、本部事務局が行うものとします。
●駒落レーティング
 持点差が開いている場合は、駒落レーティングを採用することも可能です。
 この場合、駒落ちにするか否か、下手の権利です。
 計算は、以下の駒落ちハンディを適用します。
  【香 落】100点
  【角 落】250点
  【飛 落】350点
  【飛香落】450点
  【二枚落】600点
 つまり、持点差から駒落ちハンディをひいたものに4%をかけ、計算します。
 なお、得失点は、平手と同じく、16点が基準です。


レーティングに関して詳しいことを知りたい方は、以下に問い合わせください。

〒510−8508 四日市市諏訪町7−17
  日本アマチュア将棋連盟(理事長 西村邦彦)
  Tel/Fax 0593-54-0625
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